オビツ11-01植毛ヘッドを使ってアニメ系のドールヘッドを作る練習をしました。
今回の記事は「大反省会」です。ちなみに『大「反省会」』ではなくて『「大反省」会』です。正直なところ「見るに堪えない」と言われても反論できない状態になりました。

<「自由度が高い」と勘違い?>
そもそも、この顔の何がいけなかったのか? 最大の敗因は「目の配置」と「大きさ」です。
(描画が下手というのも1要因ですが、それは如何ともし難いので、反省材料からは外します。)
SistersA-01着衣2
真っ更なアニメ系のヘッドに描画するのは初めてでしたので、知識が足らず大きな勘違いをしていました。真っ更な「顔」ならば、かなり自由にデザインできると誤解していたのです。
アニメ(ポリゴン?)画像の見本を意識し過ぎて、「無メイクヘッドの形状」や「ドールとしての顔」を意識する事を忘れていました。


<顔の基本>
アニメ顔はデフォルメが効いてはいますが、基本は「人間の顔」です。顔の輪郭や鼻や耳の位置が決まっているのであれば、必然的に「目」の描画位置は決まっているのです。
SistersA-01-本来の目の位置
皆さん、自身の顔で確かめてください。瞳の中心位置は、左右の耳の上方の付け根を結んだ線上に位置しています。(個人差があるのかナ?私はドンピシャ線上でした。)
SistersA-01-本来の目の位置2
そして、「目・鼻・口」の位置関係も割合が決まっています。今回はわざと意識して目を上方に描いたのですが、その結果、鼻と目の間が不自然に空いてしまい「間延び」した顔になってしまいました。
しかも、鼻と口が近すぎます。
これは、目の位置と釣り合うように「口」を描いた結果です。鼻との位置関係を重視して口を描くと、もっとおかしな顔になってしまいます。(つまり「口」を描画して時点で、既に自分の誤りに気付いていました。)

<人形全体に釣り合う目の大きさがある>
「その1」の記事でも触れたように、当初はazone娘の「まや」ちゃんをお手本にする予定でした。
見本-マヤちゃん2m
ですが、お手本にした「兼志谷シタラ」ちゃんの画像はもっとずっと目が小さかったのです。あえて「お手本」アニメ画を優先しました。
SistersA-01-マヤちゃんと一緒1
その結果がコレです。人形全体の大きさに比べ「目」が小さすぎます。実はアニメは「顔」を大きく描画し、「体」はずっと小さく描かれているのですね。全体がデフォルメ描画なのです。Dollの頭:ボディーの比率とは違うのです。
SistersA-01描画終了2
その影響でしょう、ヘッド単体の時は、それ程「目」が小さいという印象はありませんでしたが、「Doll」として組み上げた時に、これでは目が小さすぎたのです。

<修正案>
ここまで作業が完了してしまうと、修正は困難です。
でも、失敗作のヘッドを後生大事に保存しておいても意味はありません。
処分する事を前提に、思い切って修正作業をしてみましょう。
SistersA-01-修正案2
目の描き直し・・・は無理なので、目の下半分を下方へ拡大描画する事で目の中心位置を下方に引き下げようという計画です。

失敗したら、只の「ゴミ」になってしまいます。
先ずは、PCのグラフィックで修正案を作成。
SistersA-01-修正案前後比較
お手本に比べ、目が大き過ぎますが、これでも「azone娘マヤ」ちゃんより目が小さいのです。

あまりPCのグラフィックに頼っているとイケマセンね。まるでこのように修正できるのが当たり前のように感じてしまいます。

リアル社会はもっと歪で厳しい世の中です。  早速作業に取り掛かりました。
SistersA-01-目を修正1
こちらの写真は、グラフィックではなく、リアルの修正前・修正後の画像です。ほぼグラフィックシミュレーションと同じように修正出来ました。・・・いや、まだダメだ。

目頭と目尻の白目の鋭角を削りましょう。もう少し柔和な顔にしたい。再修正して・・・コレでどうだ!!
SistersA-01-目修正Ⅱ-比較

性格的にも丸くなりましたね。(笑) これでもまだ、左右の目が歪ですが・・・・、もういいや。写真に撮って静止画像で見るから分かるのですが、リアルの世の中だとほぼ分かりません。

思い切って目を大きくしたので、ボディーに釣り合います。
SistersA-01目の修正Ⅱ-3

再びマヤちゃんと並んで撮影。
SistersA-01-目の修正Ⅱ-マヤちゃんと一緒1
マヤちゃんの目とほぼ同サイズの虹彩になりました。

それでもまだ・・・「素人」が描いた感が否めない出来です。
目と口が顔全体に馴染んでない印象を受けます。クッキリし過ぎなのだろうか?
SistersA-01目の修正Ⅱ-1

プラモデルで1/35サイズのフィギュアを塗るとき、先輩から『「白目」を白色で塗るな』とアドバイスを受けた事があります。全体が暗い色合いの塗色を多用する「戦車プラモ」のジオラマで、兵隊の目が白いとそこだけ浮き立って目立ちすぎるのだそうです。明るいグレーで塗るか、肌色を少し混ぜた乳白色で塗ると良いのだそうです。 その法則はDollでも同じなのか? Whiteが効きすぎかも。

<1作目終了>
これ以上はどうしようも無いので、今回の「アニメ顔描画の練習」Sisters-A-01はこれで完了にします。(※Sisters-AのAはアニメーションのAです。)
SistersA-01-目の修正後Ⅱ-2

「兼志谷シタラ」ちゃんを見本にしたものの、この出来で「シタラちゃん人形」を名乗らせるのは気が引けます。(汗)
SistersA-01-目の修正後Ⅱ-3


2度にわたる修正を行いましたが結局、全く似ていない。でも記念なので最後にモデルになってくれた「兼志谷シタラ」ちゃんと比較画像を掲載して終わります。
最後に兼志谷シタラちゃんと比較2

・・・・シタラちゃんファンの皆さん。ゴメンナサイ。(泣)  深く反省しています。

(おしまい)



       ----------------------オマケ--------------------------

Blogを書きながらお菓子を食べようと手に取ったら・・・袋にこんな記述が・・・
友達になってください
・・・嫌がらせですか? 頼むから放っておいてくれ!!(泣)

部屋に閉じこもって「人形の顔」を描いてたら・・・・そりゃぁ、友達なんて出来ないよね。